義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 色々なことがあったけれど、何一つ後悔はしていない。屋敷にいてキリルに虐められていた頃は、自分で考えて行動するということが何もできなかったし、することすら思いつかなかった。
 だが、自分の意思でこの国に来て、ルリウスの隣にふさわしく在れるようにと思い、行動してきた。

 目の前にいるルリウスは美しい青色の髪をサラリとなびかせ、熱い思いの籠った紺色の瞳をシーラに向けている。そして、ルリウスの顔が静かに近づき、そっとシーラの唇に重なった。

(私は本当に幸せ者だわ)

 これからも色々なことがあるだろう。だが、その都度どんな選択をしたとしても、きっと後悔はしない。
 ルリウスの唇がそっと離れ、またルリウスと目が合う。お互いに幸せそうに微笑み、力強く頷いた。

 会場内から歓声と拍手が上がり、二人は手を取りあって階段を下りていく。階段下には両側に参列者が並び、二人が通るごとに色とりどりの美しい羽根がシャワーのように降り注いだ。


 義姉に酷い扱いを受け続け婚約者まで奪われた一人の令嬢は、助けた美しい青色の小鳥であり鳥族の第一王子に見初められて王太子妃となる。そして、その青い小鳥の王子とともに愛し愛されながら国を守り、鳥族の一員として末永く幸せに暮らしていくのだった。


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