義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「小鳥さん……!」
「シーラ様!どうなされました!?」

 フルールが慌ててシーラの部屋へ入って来た。フルールは部屋の中とシーラの様子に驚き、すぐにシーラの元へ駆け寄る。

「フルール、小鳥さんが、出て行ってしまったわ……私、私……!」

 シーラの両目からまた涙がボロボロとこぼれていく。

(小鳥さんまでいなくなってしまったわ……もしかして、ずっと外に出たかったのかしら。でも、これで、きっとよかったのよね)

 いつかは外の世界へ返してあげないといけない。それはわかっていたことだ。だが、あまりに急すぎて、しかもシーラが心の傷を負っているまさにその時だったので、シーラへのダメージはあまりにも大きい。

「うっ、うっうっ」

 嗚咽を漏らしながら泣き続けるシーラを、フルールはただ抱きしめ続けるしかなかった。




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