義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「あの、そう言えばフルールは?」
「ああ、彼女なら前の個室にいるよ。この馬車には仕切りがあって、前後に分かれているんだ。魔法で声も聞こえなくしている。シーラとこの姿で、二人っきりで話がしたかったからね」

そう言って、ルリウスはシーラに体を寄せて密着する。

(ひっ、ち、近い!)

「小鳥の姿の時は、いつも君の側にいてくっついていただろう。君の手の上で、君に撫でられている時は本当に至福の時間だったよ。でも、だからこそ人の姿でも君と密着して、君を感じていたいんだ」

 そう言って、ルリウスはシーラへ顔を近づけると、すり、とシーラの首元へ顔を寄せる。
それから、首や顔、耳をハムハムと優しく食み始めた。

「なっ、ルリウス様!?」

 シーラが慌てて体を離そうとするが、ルリウスがシーラの腰に手を回してがっしりと逃がさないようにしている。

(く、くすぐったい……けど、なんだか気持ちいい気もするし、不思議な感じがする)

 何度も顔周りを優しく食まれて、シーラは恥ずかしそうに身をよじっていた。

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