義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言ってから、王妃は何かを思い出したかのように目を輝かせた。

「そう言えば、あなたの手の上はとっても気持ちが良いんですってね!あなたに撫でられると至福だとルリウスが言っていたわ」

 両手を顔の前に合わせて、王妃は期待の眼差しでシーラを見つめる。その顔を見て、シーラはとても嫌な予感がした。

「ねぇ、私もあなたの手の上で休んでみたいわ。鳥の姿になるから、撫でてくれないかしら?」

(えっ、えーっ!?王妃様を撫でるんですか!?)

 そんなの無理に決まっている。驚くシーラに、王妃は可愛らしく首をかしげてお願いのポーズをしている。これは王妃からの頼みを断る方が失礼に値しそうだ。

「わ、わかりました……王妃様のお願いとあらば」
「王妃様だなんて堅苦しいこと言わないで。お義母さんって呼んで良いのに」
「そ、それは、あの、追々で……」

 シーラの返事に王妃はしぶしぶ仕方ないという顔をしてから、にっこりと微笑む。そして、ポンッと小鳥の姿になった。

(わっ!可愛い……!!!)

 ルリウスよりも少し小さめ、美しい青い色の小鳥がシーラの目の前にいる。シーラが思わず手を出すと、シーラの手の上にちょこんと乗って座る。

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