義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 少ししてから、ドアをノックする音がする。

「母上、シーラと一緒なんですよね……って、どうして小鳥姿でシーラの手の上に!?」

 ルリウスが驚きながら部屋へ入ってくる。慌ててシーラはシーッ!と人差し指で口元を抑えるジェスチャーをすると、ルリウスはしぶしぶ口を噤みシーラの隣にそっと座る。

「どうしてこんなことになっているの?」

 ルリウスが小声で聞いてくる。シーラが事の次第を説明すると、ルリウスはムッとした顔で小鳥姿の王妃を見つめた。

「シーラの手の上は俺の特等席だったのに……!ずるいよ」

 そう言ってから、ルリウスはポンッと小鳥姿に変わる。シーラが驚いていると、ルリウスは当然だと言わんばかりにシーラのもう片手の手の上に座った。

(えっ、ええっ!?どうしてお二人とも!?)

 両手にそれぞれ、可愛らしい小鳥が座っている。ふわふわの羽の感触、小さな鼓動、生き物の命の温かさが手のひらにダイレクトに伝わってくる。

 王妃と王子が自分の手の上でくつろいでいるだなんて一体どういうことだろうか。シーラが戸惑っていると、ゆっくりとドアが空いて王が入ってきた。

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