一夜の運命。
「…なんですか」
「1人ー?」
「違います」
「友達と待ち合わせ?俺らと呑まない?」
「間に合ってます」

「すげードライなんだけど」とケラケラと汚い笑い方をするアホ2人。


「そんな事言わずにさぁ、ね?1杯だけ」

肩に腕を回して距離を詰めてくるアホその1。
さっと退かして距離を取ると、反対からアホその2に腰に腕を回された。


「うっ、吐きそう…」


いつもなら大して気にならない香水とタバコとアルコール臭が混じった匂いが今すごく不快に感じる。

ゴチャゴチャとうるさい輩を横目に口を押さえていると…


「ねぇ?お友達も一緒で…うわっ!」
「へっ?」

両脇にいた輩が視界から消えた。
< 39 / 96 >

この作品をシェア

pagetop