一夜の運命。
「ヒロも目が覚めたの?それともずっと起きてたの?」
「…寝れない」
「…なんか嫌な事あった?」
「ふふっ、うん、そう。だから長いこと寝れない」


哀しそうに笑うヒロに心がギューってなる。
なんとかしてあげたい。

いたずらっ子な笑みを浮かべてる方がマシ…



「一緒に映画観る?」
「ミアは寝ないの?」
「目が覚めたから、ついでだよ」


なんて、ただこの哀しそうな顔を見たくなくて苦し紛れの提案と言い訳

「…じゃあ、観るか」
「うん!お布団とってくる!」



寝室から布団を引っ張り出して、ソファで膝掛け代わりにする

「中、入る?」


隣に座るヒロに布団をめくってやると、いつの間にかいつものお調子者に戻ったみたいで
「お邪魔しまーす」と真隣に腰掛けてきた。


う、えぇ近いよ…

観る映画を選ぶ時も髪を梳かすように頭を撫でられて…全身が熱くなるのを感じる。


良かった、部屋が暗くて…じゃないと顔が赤いのがバレちゃいそうで…



ちょっと脈打つスピードが早くなった心臓を感じながら平然を装う。

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