一夜の運命。
「ミア」
「…はい」
「今日どっか行くのか?」
「あ、今日は…定期検診で産婦人科と…あ、あと食品を買いに行こうかなって」


この家、カトラリーとか食器は一丁前にあるのに、バカでかい冷蔵庫はすっからかん。

外食やインスタントで食事を済ますわけにもいかないから、自炊用に食品を買いたい。


「車出すよ」
「え、いいよ。仕事でしょ?」


昨日と同じ全身黒スーツ。

もしや、同じものを何枚も持ってる派?


「大丈夫、定期検診っていつ頃終わるんだ?」
「ん〜11時だから、長くても13時くらいには」
「わかった。産婦人科の場所送っといて」

「じゃあ行ってきます」と頭を撫でられ「…行ってらっしゃい」と弱々しい返答しかできなかった。



いつも夜にしか会ったことがなかったから

お昼に、しかも待ち合わせをするのがなんだかくすぐったくて



たかがスーパーに行くだけなのに
産婦人科行くだけなのに

メイクや髪型に気合を入れてワクワクしてる自分がいる。


…ほんと、私って単純だ。






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