一夜の運命。
「き、今日いい天気ですね」
「…」
「き、昨日ほんと助かりました。ありが」
「お前さぁ」
「っはい」


遮るように言ってきたリュウさんに、思わず背筋が伸びる。


「どんな手使ったわけ?」
「へっ?」
「どんな手使ってヒロさん寝かせたんだよ」
「えぇ…映画観ただけだけど」
「チッ、もういい」

舌打ちをして距離を取るリュウさんの腕を掴んで

「え!ま、まってまって!」
「…」
「どういうこと?」
「…知らねぇのか?」
「何が?」

掴んだ手を離されて、しっかりと向き合って
リュウさんが口を開きかけたところで


階段から足跡が聞こえて

「リュウ行くぞ」
「はい」

ヒロの掛け声でリュウさんは背中を向けて、玄関へ向かった


…聞きそびれた…。
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