ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
二人の距離は、肩が触れ合ってしまいそうなほど近かった。

「……すごかったわよ、海斗」

夏凜はまっすぐに揺れる水面を見つめながら、噛み締めるように言った。

「あの東堂先輩を差し切っちゃうなんて。学校中、今もアンタの話題で持ちきりなんだから。プロデューサーとしても……幼なじみとしても、鼻が高いわ」

強がり混じりのいつもの口調。

けれど、その声の端が微かに震えていたのを、海斗は見逃さなかった。

海斗は水面から視線を上げ、隣に座る夏凜の横顔をじっと見つめた。


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