ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「急に呼び出してすまないね、二ノ宮さん。座ってくれるかい」


東堂は涼しげな目元を柔らかく細め、応接用の革張りソファを勧めた。


「い、いえ……失礼します。それで……生徒会長がウチに何の用ですか?」


夏凜はソファの端に浅く腰掛け、努めて背筋を伸ばす。


東堂はふっと微かに口元を緩めると、自ら淹れたアールグレイのカップを夏凜の前へと置いた。


そして、夏凜の正面に腰を下ろし、静かに夏凜の瞳を射抜いた。


「単刀直入に本題に入ろう。――神崎海斗くんのことだ」

「えっ……!」


海斗の名前が出た瞬間、夏凜の肩が小さく跳ねた。

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