ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
妃菜のささやきが、静まり返った廊下に滑り込む。


「かのぴ、すっごく嬉しそう。あんな顔、ウチらと一緒にいる時でも滅多に見せないよ。だって、ずっと憧れてた東堂先輩に、自分のプロデュースの腕を直接認められたんだもん。当然だよね」


「……憧れてた……?」


海斗の唇から、震える声がこぼれ落ちた。

「そうだよ? かのぴの夢、 『素敵な彼氏と夢のようなファーストキスをする』こと。その理想の頂点にいるのが、モデルで完璧人間の東堂先輩なんだから」


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