ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

7-4. 疑惑の冷水

妃菜の足音が遠ざかり、階段の向こうへと完全に消え去った。


三階の廊下に残されたのは、夕暮れの藍色に沈む重い静寂と、マホガニーの扉の小窓から零れ続ける淡い光だけだった。


その光の筋を見つめたまま、海斗の身体は指先ひとつ動かせずにいた。



――実験台。



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