ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
東堂のペアの申し出を受け入れたあの日以来、海斗と言葉を交わすことは一度もなかった。


同じ教室にいながら、海斗は徹底して夏凜の存在を視界から締め出し、夏凜もまた意地を張り続けて顔を背け合っていた。


「……かのぴ、準備できた?」


背後から声をかけてきたのは、いつもの制服とは見違えるような深紅のベアトップドレスを纏った美玲だった。


耳元をすっきりと見せたアップヘア。


その美玲の横には――仕立ての良いダークネイビーのスーツに身を包んだ海斗が立っていた。

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