ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「あったり前でしょ、このお騒がせバカ!」

深紅のスクールバッグを肩にかけた美玲が腕を組んで仁王立ちしていた。

「アンタの軽口のせいで、ウチまでプロムで一肌脱ぐ羽目になったんだからね? 反省を行動で示しなさいよ!」

「うぅ……かのぴ、これ! 足のむくみ取りソックスと、駅前の限定マカロン全種盛り! 許してくださいぃっ」

差し出された大量の貢ぎ物を見つめ、夏凜は呆れたように吹き出した。

「もういいってば、妃菜。顔上げなよ。……妃菜のおかげで、ウチも本音言えたところあるし」

「かのぴぃ〜〜! 一生ついてくぅ〜!」

飛びついて抱きつく妃菜を美玲が「調子乗んな!」と引き剥がし、朝の昇降口はいつものカラッとした笑い声に包まれた。

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