ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

3-4. 過去の残響

触れ合えば肌が焦げてしまいそうな距離。


海斗の切れ長の瞳が、まっすぐに夏凜を捉えて離さない。


家庭科室の窓ガラスはすっかり藍色の夜に沈み、遠くの校庭から聞こえていた部活動の掛け声も、いつの間にか途絶えていた。



静寂のなかで、二人の乱れた呼吸と、異常な速さで跳ねる心臓の鼓動だけが、重なり合うように響いている。


「っ……!」


夏凜は胸の奥を突き抜ける熱さに耐えきれず、弾かれたように半歩後ずさった。


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