ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
第5話:私服デートと学習の成果

5-1. 駅前カフェの待ち合わせ

週末の土曜日、初夏の澄み切った青空から降り注ぐ陽光が、駅前のレンガ敷きロータリーを眩しく照らし出していた。


待ち合わせ場所として指定したオープンカフェのテラス席の前で、夏凜は落ち着かない様子で何度も足元を見つめ直していた。


今日のコーディネートには、昨夜から三時間以上を費やしてミリ単位の計算を注ぎ込んでいる。


鎖骨を華奢に見せるスクエアネックのアイボリーのサマーニットに、風を孕んでふわりと揺れるダスティピンクのティアードスカート。

足元は細ストラップのウェッジソールサンダルで足首を限界まで細く見せ、手首にはお気に入りのピンクゴールドのコードブレスレット。


毛先をゆるやかに巻いた金髪ツインテールが、初夏の微風に揺れるたび、甘いバニラとベリーのフレグランスを周囲に漂わせていた。


すれ違う買い物客や男子高校生たちが、思わず足を止めて夏凜の姿を振り返っていく。


だが、今の夏凜の胸の内を占めていたのは、そんな賞賛の視線ではなく、破裂しそうなほどの緊張と焦燥感だった。



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