ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜

5-2. ノートの復習

駅前のカフェのテラス席を吹き抜ける風が、パラソルの白い布地をパタパタと揺らしていた。


夏凜は目の前に立つ海斗を、頭のてっぺんからスニーカーの爪先までじっと穴が開くほど見つめ続けた。白Tシャツの身幅の落ち感、二つ折りされた袖口の絶妙な抜け感、そしてジャスト丈でストンと落ちるデニムのシルエット。


どこをどう切り取っても、昨日の放課後に叩き込んだスタイリング理論そのものだった。


「……アンタ、これ……誰かに選んでもらったの?」


夏凜が呆然と声を漏らすと、海斗はきまり悪そうに視線を泳がせ、首の後ろを手で掻いた。



「いや、誰にも頼んでない。手持ちの服をタンスの奥から引っ張り出して、サイズを合わせただけだ」


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