ファーストキスのプロデュース 〜昔フラれた幼なじみを最高の彼氏に育てる方法〜
「……バカ」


夏凜はノートをぎゅっと胸元に抱きしめ、ツインテールの毛先で赤くなった目元を隠すように俯いた。


「こんなの……満点あげるしかないじゃないの」


照れ隠しの掠れた声は、駅前の柔らかな風に溶け、初夏の光の中へと優しく吸い込まれていった。


< 93 / 253 >

この作品をシェア

pagetop