クールな想太くん
道藤法律事務所。
かなり小さい規模だが、地域からの信頼が厚い弁護士事務所である。
多くの部署に分かれている。
今回の舞台は────
インターネット事件特化部、通称IT。
Information Technologyの方ではない。ローマ字でIntanetto Jiken Tokkabu だから、IT。
四人体制。パラリーガルはいない。全員が弁護士で、全員が適所がITだと判断されて入って来た人材。
そんなITに一人の青年が加わることとなった。

「雨宮想太…。
フリーの弁護士だったところを所長が契約金を払ってまでスカウト…?!他の事務所は知りませんけど…この事務所じゃ前代未聞じゃないですか…?!」

この部署で一番若い期待のルーキー・見竹香織。
明るく社交的。その天然さが意外にも核心をつくことがあり、前までは民事で活躍していたが、インターネットにまつわる事件に強いことが判明し、一年ほど前に異動してきた。

「あぁ、前代未聞だ。しかし、インターネット関連の事件での勝率は認めざる終えない。」

この部署の要・海堂正行。
冷静沈着で、「感情ではなく証拠で動け」が口癖の男。情報収集能力が化け物並みの速さである。つまりはこの部署には欠かせない存在。この部署が設立された時に配属になった、中堅の弁護士。

「うっ…、やっぱり厳しい人なのかなぁ…。お腹痛いので僕はちょっとお手洗いに……。」

胃が弱すぎる・北川宏大。
ただ、誰よりも事情聴取の際に役立つ。
誰もが「優しい」と感じ、無意識に自白してしまうほどのおっとり男。医者に対しては素直になってしまうあの現象と同じである。
インターネット関連の、証拠を掴んでも確証が取れない時にとても便利。この部署の中での地位は一番低いと言える。

「北川くん。
いよいよ胃薬が効かなくなったのね。」

この部署のまとめ役・風見千夏。
集められた情報を簡潔にまとめ、結論に向けて議論する際に議長となる。この個性豊かな三人には必要不可欠な存在。インターネットに強いわけではないが、この場所にはまとめ役が必要、ということで刑事事件を主に担当する部署から異動になった。
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