こっちを、むいて。
エピソード/ゼロ
二度、振られた。

一度目はクリスマスに。

二度目はバレンタインに。

最初からこうなるって分かりきってた。

どこかで諦めてた。

そう…思いたかった、だけだ。

本当は何も割り切れなくて

物分かりのいいふり、

大人なふり、

自信家のふりをして、

その場しのぎでガチガチに固めたプライドを傷つけないように取り繕っていた。

それがオレの正体。

本性ってやつ。

大したことないのにさ、

大したことあるふりしてる、

ただの厨二病。


なんて卑屈になってると益々厄介で、オレを演るのが面倒になるからこれ以上は考えない。

いろんなノイズをかき消すためにはやっぱり掻き鳴らすのが1番だ。

オレはギターケースを背負ってその日も駅前のいつもの場所に赴いた。


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