恋のエンドロールでキスをして【小説版】
※

その日から私と怜は頻繁に会うようになり、やがて自然と付き合った。

決まって放課後、図書館の視聴覚コーナーで好きな映画を見て感想を言い合ったり、私の小説や見よう見まねで書いた脚本についての感想やアドバイスを貰ったりした。

私の拙い脚本を真剣に読んでくれる人なんて初めてで、照れ臭かったけどすごく嬉しかった。

怜と一緒にいると、描いた夢が夢じゃ終わらない気がして、二人で映画の話をするたびにまだ見ぬ未来に心が躍った。


毎日がキラキラと七色に輝いて、怜と過ごす時間はいつも映画を観たあとのように満たされて、幸せだった。


──でも、そんな時間は突然終わりを告げた。

付き合って三ヶ月が過ぎたある夏の夜。

夏休みの最後の思い出にと怜に誘われて、二人で海辺に花火をしに行った。

手元の花火はオレンジ色からピンクへと色を変えて火花を散らす。

「見て怜、色変わったよー」

「ほんとだな」

このとき会った怜は少し元気がなくて、でも聞いても夏バテとか受験逃避とかはぐらかされて、私も深く聞かなかった。

だって二度と会えなくなるなんて思ってもみなかったから。


スパーク花火にすすき花火と、華やかな花火を全て終えると、怜がしゃがむのを見て私も隣にしゃがむ。

残ったのは線香花火だ。
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