ヒミツの身代わり王子様
Ⅳ 不意打ちの連行
翌朝。
登校して自分の席に座ると、周りの女子たちがざわついた。
「え、梨乃!? 髪切ったの!? めっちゃ似合う! ボブ超可愛いんだけど!」
「本当だ! なんか雰囲気変わって、一気に垢抜けたね!」
「可愛すぎる! 天使、あなた天使???」
褒められて恥ずかしそうに頬を染めていると、ガラッと教室の扉が開いた。
朝の登校をしてきた琥珀だ。いつも通り、周りの女子たちに爽やかに微笑みながら自分の席へ歩いてくる。
しかし、梨乃の横を通り過ぎようとした瞬間――琥珀の足がピタッと止まった。
二度見するように、琥珀の視線が梨乃の新しい髪型に釘付けになる。
「……ちょっと、梨乃」
低い声で呟くと、琥珀は周囲の視線も気にせず、梨乃の手をギュッと掴んで教室から連れ出していった。
「ちょ、琥珀くん、みんな見てるっ……!」
「後で怒る。今はこっち」
引っ張られるまま連れていかれたのは、人のいない階段の踊り場だった。
登校して自分の席に座ると、周りの女子たちがざわついた。
「え、梨乃!? 髪切ったの!? めっちゃ似合う! ボブ超可愛いんだけど!」
「本当だ! なんか雰囲気変わって、一気に垢抜けたね!」
「可愛すぎる! 天使、あなた天使???」
褒められて恥ずかしそうに頬を染めていると、ガラッと教室の扉が開いた。
朝の登校をしてきた琥珀だ。いつも通り、周りの女子たちに爽やかに微笑みながら自分の席へ歩いてくる。
しかし、梨乃の横を通り過ぎようとした瞬間――琥珀の足がピタッと止まった。
二度見するように、琥珀の視線が梨乃の新しい髪型に釘付けになる。
「……ちょっと、梨乃」
低い声で呟くと、琥珀は周囲の視線も気にせず、梨乃の手をギュッと掴んで教室から連れ出していった。
「ちょ、琥珀くん、みんな見てるっ……!」
「後で怒る。今はこっち」
引っ張られるまま連れていかれたのは、人のいない階段の踊り場だった。