1年限定の小悪魔バディは、私を離してくれません。
けれど、ステージの上でパニックになっている時間はそれ以上与えられなかった。


華やかなフィナーレの紙吹雪が舞い散る中、私たちはスタッフたちに急かされるようにして、舞台裏へと誘導された。


息をつく暇もない。
そのまま裏口に待機していた、窓に黒いスモークがかかった大きな高級リムジンへと、私と瑞希くん、そして他の3ペアの合計8人が押し込まれた。



「ちょっと、これどこに向かってるの!?」




白昼ペアの陽葵ちゃんが、車のシートに深く腰掛けながら、不安と興奮が混ざった声を上げた。


隣の陽太くんは「まあまあ、美味しいものでも食べに連れてってくれるんじゃない?」と呑気に笑っているけれど、私は車内の重厚な革の匂いだけで酔ってしまいそうだった。
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