その溺愛、予想外につき。
*第6話 はじめてのレッスン
顔合わせが終わると、すぐにレッスンが始まった。
広い鏡張りのスタジオ。
床にはいくつもの立ち位置テープが貼られていて、壁際には音響機器が並んでいる。
私は中央のテープを見つめながら、こっそり息を吐いた。
ここで踊る。
みんなと同じように。
兄の代わりとして。
「そんなに固まってると、床に根っこ生えるよ」
声をかけてきたのは、あさひだった。
「……固まってない」
「固まってるって。肩、上がりすぎ」
そう言いながら、あさひは私の肩を軽く押した。
「力抜いて。踊る前から疲れてどうすんの」
「わかってる」
「じゃあ、やってみて」
音楽が流れ始める。
最初は簡単なステップだった。
けれど、振りが一つ増えた瞬間、私は足の動きを間違えた。
広い鏡張りのスタジオ。
床にはいくつもの立ち位置テープが貼られていて、壁際には音響機器が並んでいる。
私は中央のテープを見つめながら、こっそり息を吐いた。
ここで踊る。
みんなと同じように。
兄の代わりとして。
「そんなに固まってると、床に根っこ生えるよ」
声をかけてきたのは、あさひだった。
「……固まってない」
「固まってるって。肩、上がりすぎ」
そう言いながら、あさひは私の肩を軽く押した。
「力抜いて。踊る前から疲れてどうすんの」
「わかってる」
「じゃあ、やってみて」
音楽が流れ始める。
最初は簡単なステップだった。
けれど、振りが一つ増えた瞬間、私は足の動きを間違えた。