『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません
(……あ、あれ、もしかして、グレイ様、照れている?)

 そう思った瞬間、リリアーナの顔も、まるで火でも吹いたかのように熱くなった。グレイからは『そういう風に』見られてはいないと思っていたから、予想外の反応に過剰に反応してしまっている。

 リリアーナの頬に触れていたグレイの指が、つうっと意味ありげに滑る。

「俺も、愛してる。リリアーナを戦場の修道院で見かけてから、その働く姿に惹かれていたんだ。俺の初恋、君は俺がこの世ではじめて好きになった人で、これから生涯をかけて愛し抜く、たったひとりの人だ」

 今度は、リリアーナが目を見開く番になった。

 逞しい体に引き寄せられて、抱きしめられる。なんだかもう安心や嬉しさや照れが一気に押し寄せてきて、リリアーナはグレイに抱きついて、泣き笑った。

 
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