『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません

三章



 (グレイSide)

 制圧したならず者に切りつけられた傷口から毒が全身に回り、不本意にも苦しんだ出来事から三日が経った。

 朦朧としながらリリアーナの暮らす屋敷にたどり着いたが、そこからブツリと意識が無くなってしまった。

 グレイが目を覚ますと自身はいつもリリアーナの生家訪問の際に使わせてもらっている客室のベッドにいて、彼女が今にも泣き出しそうな顔でこちらの様子を見ていたところだった。

 ぼんやりとした灯りが照らす客室で、リリアーナの大きな瞳が涙で潤んでいた。
宝石のように輝くそれに、吸い込まれそうだとぼんやりと見蕩れたのを覚えている。
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