『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません

 すると彼女は、こくこくと大きく首を縦に振り、あの生き物について情報を共有していることに感激していた。

(リリアーナは、あの生き物についてのことを誰かと共有したかったんだな。この世ではない世界での出会いだったけれど、あの生き物は存在する。肌に触れたひたりとした質感と、そして美しい金色の瞳をしていた)

 グレイはリリアーナと共有した世界での出来事を通じて、竜の存在をより信じるようになった。

(あれは、間違いなくリリアーナに竜から与えられた加護だ。そのおかげで俺は、死なずに済んだ。リリアーナを置いて死ぬ大バカ野郎にならずに済んだんだ。あの世で後悔する、自分を想像するとゾッとする)

 その後、一緒に暮らしはじめたリリアーナを、家族の分まで大事にしてめちゃくちゃに甘やかしているが、グレイにはひとつ大きな心配があった──。
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