三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
その週末は、家の掃除をして、友達とランチをした。
翌週は仕事が少し忙しかった。帰って、ご飯を作って、お風呂に入ると、もう寝る時間になる。

蓮くんとは、ときどき連絡を取り合った。映画の話が続いた日に連絡先を交換してからは、そちらを使うようになっていた。

映画の配信が始まったとか、前に話していた店が休みだったとか。返事が翌日になることもあれば、何往復か続く日もある。金曜日の夜、洗濯物を畳んでいると、通知が出た。

『おねーさん、来週忙しい?』

私は手に持っていた靴下を揃え、スマホを取った。

『平日はちょっと。土曜なら空いてるよ』
『ご飯行かない?』

来週の土曜日。ちょうど、そろそろ誰かを誘おうかと思っていたところだ。

『いいよ。何か食べたいものある?』
『おねーさんは?』

私はカレンダーからブラウザに切り替えた。
しばらく前に保存したままのお店がある。料理の写真を眺めてから、店内の写真を開いた。落ち着いた照明に、白いテーブルクロス。窓際の席もよさそうだ。ここ、一緒に行ってくれるかな。

『気になってるお店があるんだけど』

お店のページを送ると、少しして返事が来た。

『おいしそう』
『ここにする?』

私は、もう一度お店の案内を確認した。

『うん。ただ、ドレスコードがあるから、少し綺麗めの格好でお願いしたいんだけど、大丈夫?』
『ジャケットあればいい?』
『うん。それなら大丈夫』

返信を送ってから、予約画面を開いた。土曜日、二名。希望の時間に、まだ空きがあった。
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