三十三歳、イケメン男子にご飯を奢るのが趣味になりました。
外へ出る頃には、すっかり暗くなっていた。
駅までの道は、映画館のロビーほど混んでいない。蓮くんは私の隣を歩き、その手は上着のポケットに入っていた。

「今日はありがとう」
「こちらこそ。ピザ、ごちそうさま」
「映画、誘ってくれて嬉しかった」

横を見ると、彼もこちらを見ていた。

「また行こうよ」
「うん」

すぐに答えた私に、蓮くんが笑う。

帰宅して送ったお礼にも、『俺も』と返ってきた。

『次、真帆さんが選んで』

私は上映予定を開いた。
誰と見るかは、もう決まっていた。
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