愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side


「白石湊、ですか」


悠真が資料から顔を上げた。

「ああ」

「またその名前ですか」

「何か問題でも?」

「別に。ただ、最近よく聞く名前だなと思っただけです」

俺は黙っていた。


美月ちゃんが職場で楽しく過ごしていることは嬉しい。


彼女には、普通の生活を大切にしてほしい。


そう思っている。


それなのに、自分の知らないところで彼女を笑わせている男がいると考えると、落ち着かない。

「蓮」

悠真が静かに呼んだ。

「彼女の交友関係に口を出すなよ」

「分かってる」

「本当に?」

俺は返事をしなかった。

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