愛してるなんて、噓でしょう?
33話.好きになってもいい?
美月 side
映画の日。
湊さんと待ち合わせをして、駅前で合流した。
「お待たせ」
「いえ、私も今来たところです」
映画を見たあとは、近くのカフェに入った。
映画の感想を話しながら、楽しい時間を過ごす。
「水瀬さんって、笑うと雰囲気が変わるね」
「そうですか?」
「うん。普段は落ち着いてるけど、好きな話になると楽しそう」
「湊さんも、よく笑いますよね」
「それは水瀬さんといるからかも」
彼は冗談のように笑った。
けれど、少しだけ真剣な目をしていた。
「水瀬さん」
「はい?」
「今、好きな人いる?」
その質問に、私はカップを持つ手を止めた。
「……います」
湊さんは小さく頷いた。
「そっか」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ」
彼は窓の外を見た。
「誰かを好きになれるって、いいことだと思うから」
その声は優しかった。
「でも、ちょっとだけ残念だな」
「え?」
「水瀬さんのこと、もっと知りたいと思ってたから」
私は何も言えなかった。
湊さんは困ったように笑った。
「今すぐどうこうしたいわけじゃないよ。ただ、俺は君といる時間が好きなんだ」
その言葉が胸に残った。
帰り道、駅の改札前で湊さんと別れた。
「今日はありがとう」
「こちらこそ。楽しかったです」
「また明日ね」
「はい」
家に帰ってから、私は蓮さんにメッセージを送った。
『今日は楽しかったです』
すぐに返信が来る。
『よかった。今度は俺とも出かけようね』
その言葉に、自然と笑顔になった。
『はい。楽しみにしています』
私はスマートフォンを胸元に寄せた。
蓮さんが好き。
それは間違いない。
でも、湊さんの優しさにも、少しずつ心を動かされていた。
映画の日。
湊さんと待ち合わせをして、駅前で合流した。
「お待たせ」
「いえ、私も今来たところです」
映画を見たあとは、近くのカフェに入った。
映画の感想を話しながら、楽しい時間を過ごす。
「水瀬さんって、笑うと雰囲気が変わるね」
「そうですか?」
「うん。普段は落ち着いてるけど、好きな話になると楽しそう」
「湊さんも、よく笑いますよね」
「それは水瀬さんといるからかも」
彼は冗談のように笑った。
けれど、少しだけ真剣な目をしていた。
「水瀬さん」
「はい?」
「今、好きな人いる?」
その質問に、私はカップを持つ手を止めた。
「……います」
湊さんは小さく頷いた。
「そっか」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ」
彼は窓の外を見た。
「誰かを好きになれるって、いいことだと思うから」
その声は優しかった。
「でも、ちょっとだけ残念だな」
「え?」
「水瀬さんのこと、もっと知りたいと思ってたから」
私は何も言えなかった。
湊さんは困ったように笑った。
「今すぐどうこうしたいわけじゃないよ。ただ、俺は君といる時間が好きなんだ」
その言葉が胸に残った。
帰り道、駅の改札前で湊さんと別れた。
「今日はありがとう」
「こちらこそ。楽しかったです」
「また明日ね」
「はい」
家に帰ってから、私は蓮さんにメッセージを送った。
『今日は楽しかったです』
すぐに返信が来る。
『よかった。今度は俺とも出かけようね』
その言葉に、自然と笑顔になった。
『はい。楽しみにしています』
私はスマートフォンを胸元に寄せた。
蓮さんが好き。
それは間違いない。
でも、湊さんの優しさにも、少しずつ心を動かされていた。