愛してるなんて、噓でしょう?
35話.恋人になった日
美月 side
「おはようございます」
翌朝、蓮さんにメッセージを送る。
すると、すぐに返信が届いた。
『おはよう、美月ちゃん』
いつもと変わらない文字。
なのに、昨日までとは何かが違う気がした。
私たちは恋人になった。
その事実を思い出すだけで、胸がくすぐったくなる。
『今日、会えますか?』
少し迷ってから送信すると、すぐに返事が来た。
『もちろん。会いたい』
その言葉に、思わず笑ってしまう。
待ち合わせ場所に着くと、蓮さんが立っていた。
「美月ちゃん」
「蓮さん」
「おはよう」
「おはようございます」
いつも通りの挨拶。
でも、少しだけぎこちない。
「何だか、変ですね」
私が笑うと、蓮さんも笑った。
「俺もそう思ってた」
「恋人になったからでしょうか」
「そうかもしれないね」
蓮さんは私の手を取った。
「手を繋いでもいい?」
「昨日も繋いでいましたよ」
「昨日とは少し違うから」
そう言って、彼は優しく指を絡めた。
その仕草に、頬が熱くなる。
二人で街を歩きながら、他愛のない話をした。
好きな食べ物。
行ってみたい場所。
いつか一緒に見たい景色。
そんな話をしているうちに、時間はあっという間に過ぎていく。
「美月ちゃん」
「はい?」
「これから、もっといろんなところに行こう」
「はい」
「君が行きたい場所にも、俺が行きたい場所にも」
「楽しみです」
蓮さんは嬉しそうに笑った。
けれど、そのとき、彼のスマートフォンが鳴った。
画面を確認した蓮さんの表情が、少しだけ変わる。
「ごめん。少しだけ電話に出てもいい?」
「もちろんです」
蓮さんは少し離れた場所で電話に出た。
私はその後ろ姿を眺めていた。
電話を終えた彼は、すぐに戻ってくる。
「仕事ですか?」
「うん。少しだけね」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。今日は美月ちゃんとの時間を優先するよ」
その言葉に、私は笑った。
でも、蓮さんのスマートフォンには、まだ画面が表示されていた。
一瞬だけ見えた名前。
――宗一郎。
蓮さんのお父様だろうか。
何かあったのかもしれない。
そう思ったけれど、私は尋ねなかった。
今は、二人で過ごす時間を大切にしたかったから。
「おはようございます」
翌朝、蓮さんにメッセージを送る。
すると、すぐに返信が届いた。
『おはよう、美月ちゃん』
いつもと変わらない文字。
なのに、昨日までとは何かが違う気がした。
私たちは恋人になった。
その事実を思い出すだけで、胸がくすぐったくなる。
『今日、会えますか?』
少し迷ってから送信すると、すぐに返事が来た。
『もちろん。会いたい』
その言葉に、思わず笑ってしまう。
待ち合わせ場所に着くと、蓮さんが立っていた。
「美月ちゃん」
「蓮さん」
「おはよう」
「おはようございます」
いつも通りの挨拶。
でも、少しだけぎこちない。
「何だか、変ですね」
私が笑うと、蓮さんも笑った。
「俺もそう思ってた」
「恋人になったからでしょうか」
「そうかもしれないね」
蓮さんは私の手を取った。
「手を繋いでもいい?」
「昨日も繋いでいましたよ」
「昨日とは少し違うから」
そう言って、彼は優しく指を絡めた。
その仕草に、頬が熱くなる。
二人で街を歩きながら、他愛のない話をした。
好きな食べ物。
行ってみたい場所。
いつか一緒に見たい景色。
そんな話をしているうちに、時間はあっという間に過ぎていく。
「美月ちゃん」
「はい?」
「これから、もっといろんなところに行こう」
「はい」
「君が行きたい場所にも、俺が行きたい場所にも」
「楽しみです」
蓮さんは嬉しそうに笑った。
けれど、そのとき、彼のスマートフォンが鳴った。
画面を確認した蓮さんの表情が、少しだけ変わる。
「ごめん。少しだけ電話に出てもいい?」
「もちろんです」
蓮さんは少し離れた場所で電話に出た。
私はその後ろ姿を眺めていた。
電話を終えた彼は、すぐに戻ってくる。
「仕事ですか?」
「うん。少しだけね」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。今日は美月ちゃんとの時間を優先するよ」
その言葉に、私は笑った。
でも、蓮さんのスマートフォンには、まだ画面が表示されていた。
一瞬だけ見えた名前。
――宗一郎。
蓮さんのお父様だろうか。
何かあったのかもしれない。
そう思ったけれど、私は尋ねなかった。
今は、二人で過ごす時間を大切にしたかったから。