愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
助手席で苺のケーキを嬉しそうに眺める美月。
その姿を見ているだけで、胸の奥が満たされていく。
恋人になった。
その事実が、今でも信じられない。
十二年前、あの小さな女の子がくれた笑顔を、もう一度見ることができるなんて。
けれど。
俺が知っている美月の過去を、彼女は知らない。
そして、彼女の父親に何があったのか。
それを知れば、今のように笑ってくれるだろうか。
「蓮さん?」
「ん?」
「ケーキ、半分こしようね」
美月が小さく笑う。
「ああ。そうしよう」
今はまだ、すべてを話せない。
でも、いつか必ず。
彼女が知るべきことから逃げないと決めている。
――幸せな時間ほど、失いたくないと思ってしまう。
それでも、過去は静かに二人へ近づいていた。
助手席で苺のケーキを嬉しそうに眺める美月。
その姿を見ているだけで、胸の奥が満たされていく。
恋人になった。
その事実が、今でも信じられない。
十二年前、あの小さな女の子がくれた笑顔を、もう一度見ることができるなんて。
けれど。
俺が知っている美月の過去を、彼女は知らない。
そして、彼女の父親に何があったのか。
それを知れば、今のように笑ってくれるだろうか。
「蓮さん?」
「ん?」
「ケーキ、半分こしようね」
美月が小さく笑う。
「ああ。そうしよう」
今はまだ、すべてを話せない。
でも、いつか必ず。
彼女が知るべきことから逃げないと決めている。
――幸せな時間ほど、失いたくないと思ってしまう。
それでも、過去は静かに二人へ近づいていた。