愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side
星灯りの夜。


あの日に何があったのか。


まだすべては分からない。


父が隠していること。


一条家が知っていること。


そして、美月の父親が残したもの。


確かめなければならないことは多い。


それでも、今の俺には守りたいものがある。


美月と過ごす時間。


彼女が自分の意思で笑ってくれる毎日。


それを失いたくない。

「蓮さん」

「どうした?」

「今日は、もう少し一緒にいたい」

俺は微笑んだ。

「もちろん」

今夜だけは、過去のことを考えるのをやめよう。


彼女と過ごす今を、大切にしたかった。


――星灯りの夜に失われたもの。


それを取り戻すことはできなくても、二人は新しい時間を重ねていける。


そう信じていた。

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