愛してるなんて、噓でしょう?
カラン、コロン。


店のドアについたベルが鳴った。

「いらっしゃいませ!」

反射的に顔を上げる。


入ってきたのは、一人の男性だった。


黒い傘を片手に持ち、濡れた前髪を軽くかき上げている。


黒髪に、すっと通った鼻筋。


背が高く、黒い服がよく似合う。


……え、かっこいい。


思わず見入ってしまった。


いやいや。


仕事中、仕事中!


私は慌てて視線を戻す。

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