愛してるなんて、噓でしょう?
「お好きなお席へどうぞ」

「ありがとう」

男性は柔らかく微笑んだ。


その笑顔が、妙に印象に残った。


窓際の席に座った彼のもとへ、私はメニューを持っていく。

「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

「うん。ありがとう」

丁寧な話し方。


それに、声も落ち着いていて聞き取りやすい。


なんだか、大人っぽい人だな。


そう思いながら、私は別のお客様の注文を取りに行った。

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