愛してるなんて、噓でしょう?
しばらくして、蓮さんが席を立った。

「そろそろ行くね」

「あ、はい!」

会計を済ませた彼が、ふと私を見た。

「美月ちゃん」

「はい?」

「今度、仕事が休みの日ってある?」

「え?」

「もしよかったら、一緒に食事でもどうかな」

一瞬、頭が真っ白になった。


食事?


一緒に?


それって……。

「もちろん、嫌なら断ってくれていいよ」

「あ、いえ! 嫌じゃないです!」

思わず大きな声が出た。


蓮さんは少し驚いて、それから笑った。

「そっか。よかった」

「でも、私でいいんですか?」

「美月ちゃんがいいんだよ」

まただ。


また、そんなことを言う。

「……考えておきます」

恥ずかしくなって、私は視線を逸らした。

「うん。返事、待ってるね」

蓮さんはそう言って、店を出ていった。

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