愛してるなんて、噓でしょう?
「美月ちゃん、どうしたの?」

店長の声で、私は我に返った。

「あっ、すみません!」

「大丈夫? 顔色が悪いよ」

「ちょっと考え事をしていて……」

店長は心配そうに私を見つめた。

「何かあった?」

「いえ、大丈夫です」

そう答えたけれど、本当は大丈夫なんかじゃなかった。


蓮さんのことを考えると、胸が苦しくなる。


優しく笑ってくれた顔。


私の名前を呼んでくれた声。


一緒に歩いた夜。


全部、嘘だったのかな。


そんな考えが浮かんで、私は慌てて首を振った。


まだ何も分からない。


本人から話を聞くまでは、決めつけたくない。

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