愛してるなんて、噓でしょう?
待ち合わせ場所に着くと、蓮さんはすでに来ていた。

「美月ちゃん」

「蓮さん、お待たせしました」

「ううん。来てくれてありがとう」

蓮さんは私の顔を見て、少し安心したように笑った。

「昨日はごめんね」

「蓮さんが謝ることじゃないです」

「それでも、嫌な思いをさせたから」

「……莉子さんとは、昔からのお知り合いなんですか?」

蓮さんは一度視線を落とした。

「そうだね。東條会と関係の深い家の人なんだ」

「そうなんですね」

「でも、美月ちゃんが気にするような関係じゃないよ」

その言葉に、少しだけ胸がざわつく。


気にするような関係じゃない。


それは、どういう意味なんだろう。


けれど、今は聞けなかった。

「分かりました」

私がそう答えると、蓮さんは優しく微笑んだ。

「ありがとう」

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