愛してるなんて、噓でしょう?

14話.夜の迎え

美月 side


その日は、カフェがいつもより忙しかった。


団体のお客さんが続き、閉店時間を過ぎても片付けが終わらない。

「美月ちゃん、今日は遅くなっちゃったね」

店長が申し訳なさそうに言う。

「大丈夫です。私も手伝います」

「ありがとう。でも、帰りは気をつけてね」

「はい!」

ようやく仕事が終わり、外へ出た頃には、すっかり夜になっていた。


スマホを見ると、蓮さんからメッセージが届いている。

『今日は何時頃終わりそう?』

私は返信した。

『今終わりました!』

すると、すぐに返事が来た。

『迎えに行ってもいい?』

思わず立ち止まる。


こんな時間にわざわざ来てもらうのは申し訳ない。

『大丈夫ですよ。自分で帰れます!』

そう送ると、すぐに電話がかかってきた。

「もしもし?」

『美月ちゃん、もう外にいる?』

「はい」

『そこから動かないで。迎えに行くから』

「でも、蓮さんもお仕事があるでしょう?」

『今は終わったよ』

その声は穏やかだった。

『心配だから、迎えに行かせて』

私は少し迷ってから答えた。

「……ありがとうございます」

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