愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side

帰り道。


蓮さんは、いつもと変わらない優しい声で話してくれた。


でも、私の心には小さな疑問が残っている。

「蓮さん」

「ん?」

「いつか、全部話してくれますか?」

蓮さんは私を見つめた。


そして、少しだけ寂しそうに笑った。

「約束するよ」

その言葉を信じたい。


だけど。


私はまだ知らない。


蓮さんが今、どんな嘘をついているのかを。


――優しい嘘は、ときに本当の言葉よりも甘い。


だからこそ、気づいたときには、もう引き返せなくなっているのかもしれない。

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