学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
『最終日に、自分の制服のリボンを好きな人に渡し、相手がそれを受け取って自分のものと交換してくれたら、二人は永遠に結ばれる』



そんなのおとぎ話か、少女漫画の中だけの夢物語だとずっと思っていた。



でも、もしもあの時、彼が、柊くんが、私にあのリボンを差し出した理由が、そのジンクス通りの意味だったとしたら?



「……!」



そこまで思考が至るたびに、私の心臓は爆発しそうなほどの熱量を帯びて暴れ狂い、顔面が真っ赤に燃えあがってしまう。


あの学校祭の翌日から、私は彼のことをクラスの中で頑なに「如月くん」と呼ぶことができなくなっていた。



だって、彼が私の耳元で囁いたあの低い声が、今でも鼓膜に張り付いて離れないから。
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