学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
『これからは柊って呼んで? 』
一度だけ口にしてしまった「柊くん」という響き。
私は、いつも彼のことを考えてしまう。
でも、当の柊くんはというと、学校祭が終わってからのこの1ヶ月間、何事もなかったかのようにいつもの「おバカ枠」に戻っていた。
相変わらず一限のチャイムと同時に机に突っ伏して爆睡し、テストが返ってくれば「うわー、また赤点ギリだわ」とヘラヘラ笑っている。
その姿を見るたび、私の胸は悶々とした悩みでパンクしそうになっていた。
全然、いつも通り。私をあんなに振り回しておいて、どうしてそんなに平気な顔ができるの?
もしかして、遊ばれてるのかな。
他にも女の子がいて、同じようにして。
授業中、黒板の文字をノートに写しながらも、私の視線は自然と彼の大きな背中へと吸い寄せられていく。