学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
また、彼の圧倒的な裏の顔としての領域を見せつけられて、私の心臓がドクンと小さく跳ね上がる。


薄暗い温室を通り抜け、外へと続く長い階段を登りきった先に、その展望テラスはあった。



「――っ、あ……」




テラスの最先端に立った瞬間、私の喉から、言葉にならない掠れた歓声が零れ落ちた。
目の前に広がっていたのは、夜の闇を完全に覆い尽くすほどの、見渡す限りの秋桜の花畑。
今夜は、雲一つない完璧な満月だ。



天空に浮かぶ真円の月が、地上へ向けて冷たくて透明な、まるですべてを透き通らせるような純白の光を降り注いでいる。



その月光を浴びた何万、何十万輪もの秋桜が、淡いピンクや純白、そして妖艶な紫色に輝きながら、秋の夜風に吹かれてさわさわと、まるで星屑の海のように揺らめいていた。
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