学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
「教科書を開いて」




教科書を差し出した、その瞬間。
柊くんはクラスの誰も見ていない机の影で、私の制服のスカートの裾を、長い指先でキュッと悪戯っぽく引っ張った。




「っ……!?」





私が驚いて息を呑むと、彼はほんの一瞬だけ、意地の悪い、でもこれ以上ないほど甘く熱い瞳で私を見上げてきた。




彼は私にしか見えない角度で、極上の、意地悪な笑みを浮かべた。そして、声を出さずに、口パクだけで確かにこう囁いたのだ。




『――放課後、写真部室で待ってる』





「っ、~~っ!」
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