学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
「ねえ、紬。



今週末、金曜日から有給取ってあるから」





柊くんは抱きしめる力を少しだけ緩めると、私の顎を長い指先でくいと持ち上げた。いたずらっぽく、でも底知れないほど熱く私を見つめる。





「今回はちょっと遠出するよ。



計算通りの冬の絶景、一緒に見たい」





顎を掴む彼の指先から、甘い痺れが全身へと走る。








柊くんに連れられてやってきたのは、北国の深い森の奥にひっそりと佇む、観光地化されていない巨大な氷上植物園だった。





金曜日の深夜。見上げる夜空には、数え切れないほどの星屑と、信じられないほど大きく輝く満月が、冷徹なまでの光を大地上に降り注いでいる。
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