学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
まぁいいやと、なんとか立ち上がる。乱れた制服のスカートを何度も叩いて皺を伸ばした。



いつも通り、完璧に、一分の隙もない私に戻らなければならない。



図書室の鍵を閉め、誰もいない夜の廊下を歩く私の足取りは、いつになく重かった。



校門を出て、すっかり夜の帳が下りた街へと歩き出す。街灯の冷たい光がアスファルトに私の影を長く落とし、それがまるで、私の背負うお兄ちゃんの影そのものであるかのように思えて、私は思わず目を背けた。




「ただいま」




重厚な玄関のドアを開け、私はあらかじめ用意しておいた、いつもの「良い妹」の声を響かせた。
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