学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
クラスで一番の「おバカ枠」で、いつも白目を剥いて寝ているような如月くん。




それが、私の誰も知らない、お兄ちゃんの影に怯える惨めな夜の姿を、まるで最初からすべて見ていたかのように暴いてみせたのだ。




恐怖と、それから、今まで誰にも踏み込まれたことのなかった心の最奥を強引に抉られたような、名前のついたことのない震えが指先から全身へと伝わっていく。



私は震える手で自分の顔を覆った。



鏡を見るまでもなく、自分の顔が林檎のように真っ赤に染まっているのが分かった。



なんで、顔が赤いんだろう?
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