学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
一歩、階段を下りるたびに、どんよりした空気とひんやりとした独特の冷気が、私たちの身体を包み込んでいく。



壁のコンクリートはところどころひび割れ、天井の蛍光灯がジジジ、と不吉な羽音を立てて明滅していた。



「如月くん……どこへ行くの?



私、図書委員の仕事もあるのだけど」




私が背中に向けてそう訴えると、如月くんは立ち止まることもなく、楽しそうにクスクスと喉を鳴らして笑った。



「そんなの、後で俺が秒で終わらせてあげるから。


それより、もっといい場所があるんだ」



薄暗い廊下の突き当たり。
そこには、長い年月によって茶色く錆びついた鉄製のドアがあった。
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